回転変動テストスタンド
製品詳細
  • 最高軸回転数 10,000rpm
  • 最高加振周波数 500Hz
    ※6,000rpm相当(40Hz)も再現可能
  • ハイパワーレート 角加速度(10,000rad/s2)
    0rpm⇒10,000rpm 0.7秒(実力値)
  • コンパクトな試験設備、メンテナンスフリー、静粛68dB
正弦波・変形サイン波・三角波などの多様な加振トルク波形や、多点補間任意加振トルク波形を再現します。
加振トルク波形位相を軸上死点に同期させ、エンジンの始動挙動(停止挙動)をシミュレートします。
エンジントルク変動をさせながら空吹かしすることも可能です。
一定回転をキープしながら0.1Hz〜500Hzまでの加振や、連続耐久試験・自動パターン運転、アナログ入力による高速トルク指令など、様々な試験条件を設定にも対応します。スイープ機械共振による過大なストレスの防止など、最適な試験環境を提供することができます。
多様な加振試験条件を再現
内部加振モード(速度及びトルク)
軸同期加振モード(速度及びトルク)
変形サイン波加振モード
多点任意トルク波形加振モード
外部アナログ加振モード
位相制御モード(上死点同期)
CSV運転モード(速度)
相対角度サイン加振モード
   
内部加振モード(速度及びトルク)
内部加振モードでは、「中心速度、周波数、速度振幅」又は「中心トルク、周波数、トルク振幅」を指令値としたサイン波によりモータを制御します。

機能の詳細
速度領域で加振をインバータ内部から指令します。インバータ内部にオシレータ(サイン波発信器)を持っており、オペレータから中心速度(rpm)、加振周波数(Hz)、加振振幅(rpm、ゼロピーク)を与えることが出来ます。
軸同期加振モード(速度及びトルク)
軸同期加振モードでは、「中心速度、速度振幅、中心速度の次数周波数」又は「中心速度、トルク振幅、中心速度の次数周波数」を指令値としたサイン波によりモータを制御致します。更に、中心速度の次数周波数を重畳させるこにより、重畳波形にてよりリアルなエンジン波形の再現が可能です。

機能の詳細
速度領域で加振をインバータ内部から指令します。インバータ内部にオシレータ(サイン波発信器)を持っており、オペレータから中心速度(rpm)、加振次数(単位なし)、加振振幅(rpm、ゼロピーク)を与えます。加振周波数(Hz)は中心速度に次数を乗じた値となります。
例:中心速度が3,000rpm、加振次数が2の場合
  3,000/60*2=100Hz
変形サイン波加振モード
変形サイン波加振モードでは、速度内部加振モード及び速度軸同期加振モードに変位角の指令値を追加することにより、エンジンの速度変動に近い速度波形を生成します。それによりモータを制御するモードです。

機能の詳細
内部加振、軸同期加振の際、加振サイン波形を変形させることにより、実エンジン挙動に近づける機能です。
※図1


試験報告
1.試験環境
a)インバータ UNICO製インバータ E80  0.5hp  120Vac
         (出力は小さいですが、納入予定品と同じ機能を持ちます)
         ソフトNo.805261.406
b) モータ   0.75kW 1,500rpm

2. 試験データ説明
データ内容説明:
(1)上の波形 速度波形 エンコーダのリピータパルスをFV変換した波形
(2)下の波形 トルク指令波形
スケーリングは、考慮されておりません
多点任意トルク波形加振モード
多点任意トルク波形加振モードでは、720度に対してトルク値を指定し、設定値のオフセット、レシオ(設定値に対する率)、上下限を指令値としてモータを制御します。

内部加振、軸同期加振でサイン波を用いるのではなく、1サイクル(720度)の間をポイント設定し、その点を結んだカーブをトルクカーブとします。このトルクカーブは無次元化され、外部の指示によりトルクのマグニチュードが決定されます。

速度範囲:0〜6,000rpm
トルク変化時間:1ms以下
外部アナログ加振モード
外部アナログ加振モードでは、外部からアナログ信号で任意の波形を加振トルク指令として入力可能です。

機能の詳細
トルク領域で加振を外部からアナログで指令します。加振トルクアナログ指令は、±10Vにて与えます。
これと中心速度(rpm)を指令として与えます。

トルク指令であり、モータそのものの慣性、供試体の慣性、軸のねじれ剛性、負荷トルクが勘案された加振振幅が出現されます。
位相制御モード(上死点同期)
機能の詳細
実エンジンは上死点前後で圧縮/爆発します。位相制御モードでは、この状況を再現します。加振モータ軸の角度に上記のサイン波、変形サイン波のピークを同期させる機能です。モータ軸の1回転に1回パルス(Z相パルス)に対する加振波形ピーク位置の角度ずれ(degree)で指示します。
  CSV運転モード(速度)
  1kHzの速度指令に応答して、エンジン波形を模擬して動作します。
RUN & STOP試験や、アイドリング試験に最適です。
  相対角サイン加振モード
  相対角度サイン波加振モードでは、速度内部加振モード及び速度軸同期加振モードに相対角度の指令値入力することにより、対向又は直行された各モータの相対角度によりモータを制御するモードです。